札所13番・慈眼寺(じげんじ)
札所巡り3日目は8月7日(火)。西武池袋駅9時10分発の準急にのって途中3回乗り換えて、11時ちょっと前に西武秩父着。6つのお寺さんを巡り18番まで行く予定。今回はそれぞれお寺さんが近いし、市街を通り抜けるので、どこかでコーヒーでも飲みながらのんびり歩きたいと思っていた。風情ある巡礼古道ではないが、ノスタルジックな昭和の商店街を通っていく。
西武秩父駅から13番は5分ほど。僕の母方のおじいちゃんのお墓があるお寺。昔おじいちゃんが袈裟を着て、お坊さんのようにふるまって本堂で木魚をたたいていたことを覚えている。おじいちゃんはお坊さんではない。しかし風ぼうはお坊さんみたいで、たぶん忙しいときにお寺のお手伝いをしていたのかもしれない。
昔はけっこうそのあたりは適当というか、弾力的な対応が可能だったのだろう。めぐすりの木があるお寺で、これをお茶にして飲むと目にいいらしい。納経所で間違いなく勧められるお茶だ。雑穀茶みたいな味だが、だから効き目がありそうな気もする。
本堂手前には輪蔵がある。写真に全部おさめられず斜めになってしまった。一回転させれば経典をすべて読んだのと同じご利益があると言われるので遠慮なく回す。木でできているし、経典も収められているので、回転させるのはけっこうきつい。しかし何事もご褒美が目の前にあるとなると自然に力がわきでてくる。これが鎌倉の長谷寺だったりすると、観光客も多いので指定された日時にしか回せないが、秩父のお寺は普通すいている。時折大きな観光バスが来たりするが、それでも人であふれることはない。難しいところだが、あまり人がいないというのは、僕のようなソロツーリストには有難いことだ。なにせ前回は長時間お参りする人にずいぶんとスケジュールの調整を強いられたので、すこしナーバスになってしまう。今回は13番で、輪蔵のご利益とお茶で理想的なスタートがきれた。
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