札所23番・音楽寺(おんがくじ)

23番はけっこう有名なお寺だ。その名前からよく芸能関係の人が成功を祈るためにやってくる。秩父市街が見渡せるロケーションは爽快でとてもリラックスできる。昔、母親に連れられてよく遊びにきた。学校の遠足では低学年がよく来る場所だ。秩父ミューズパークや梅林が近く、週末はけっこう混み合うようだ。

22番からは1.4 kmだが、山を登るので楽な道のりではない。昔は春から秋にかけてまむしもでたりするので、うっそうとした場所はお勧めできなかった。今は舗装されている道が多いので、あまり出てこないかもしれない。最近はアオダイショウは見かけるが、まむしは見ない。むこうも人間には会いたくないのかもしれない。

巡礼道はハインキングコースになっている。

ちょっと山道っぽいが、こんな風景はあまり長く続くかない。でも勾配は徐々にきつくなっていく。ちょっとした登山という感じだ。なにやら梅が咲いている広場にでて、ここでお昼ごはんをたべようと決定。しかしここは23番の本堂ではなく納経所なのである。

本堂はもう少し石段を登らないといけない。本堂の敷地では六道にそれぞれ導く六地蔵が迎えてくれる。私は次は天道だろうか。それは自信がない。とにかく人道には踏みとどまりたい。地獄にはいかないまでも、修羅、餓鬼、畜生には陥るまい。本堂脇の鐘を撞いて煩悩を取り払う。般若心経をやや大きな声で唱える。誰もいなかったので。

やはり音楽寺というだけあって、コンサートのちらしみたいなものが貼ってあった。昔は芸能人も来ていたらしい。音楽ヒット祈願なのだろう。

この日は冬にしては暖かい日で10度くらいまで最高気温があった。シャツの上にフリースを着て、さらにダウンジャケットまで着ていたので、すごい汗をかいてしまった。お昼ご飯を食べている間シャツ一枚で十分だったが、翌日はすっかり体調を崩してしまった。そのくらい登りになるので要注意だ。

山の中腹なので景色は感動的というところまではいかない。長尾根の道はこの後も続く。

秩父札所巡り記

秩父の札所巡りをしています。季節によって変わる景色の中にあるお寺さん。 変わる自然と、変わらない歴史。 34のお寺をお参りすると、自分の中にいろんな想い出を作ることができるようです。

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