札所33番・菊水寺(きくすいじ)
2018年4月10日(火)、西武池袋駅から8時27分発の急行に乗り、10時25分に西武秩父に到着。10時40分発の栗尾行き西武観光バスに乗り、途中の泉田で下車。うららかな天気のもと33番を目指す。この日は34番もお参りして結願となる。
前回、32番で終わったときに利用した松井田のバス停よりひとつ先になる。厳密にいえば前回のバス停からスタートすべきだったかもしれない。国道299号線を少し歩き、県道に入る。自動車は少なくなり歩きやすい舗装道路が続く。33番は山の上ではなく市街地にあるため、親しみやすいお寺と言える。お寺までの道も陽光にあふれ花も輝いている。あたたかな(でもちょっと強い)風につつまれて、いよいよ最後のひとつ手前までくると心がとても軽くなる。解脱の道と勝手に名付けた。
前回32番と33番は山の上にあったのでやや過酷な巡礼であり、なにやら修験道に目覚めた感覚があったが、やはり歩くなら平地だなとつくづく悟りに至る。
この日は最後の日になるわけで厳しい山を越え、修行の道を経て結願寺にたどり着くのは理想的な巡礼とも言えるが、実は足に故障があったので、できるだけ楽な道を行きたかった。
しかし33番まであと少しのところで右の足首は急に痛み出した。ここは前々回の巡礼の時痛めたところだ。29番から30番に行くとき早く家に帰りたくて無理なスピードで歩いてしまった。買ったばかりのiphone Xがいよいよ家に届くので気持ちは巡礼どころではなかった。おそらくばちが当たったのだろう。やはり欲はだめなのだ。と理解できるのはいつも後からだ。
ゆっくり歩いていると次第に足の痛みも治まり、桜がまだ少し残っている33番の参道に到着。今年は桜が早かった。入学式の頃には見られなかった。種類によってはまだいくつかきれいな花が残っている。やはり桜がきれいだと外に出たくなるものだ。29番の桜はきっときれいだろう。
33番はまだ観光の人もいて、なんとなく般若心経を唱えずらい。小さい声で唱えてご朱印をいただく。ご住職はややニヒルな方で、無駄口はきかない感じだが、ここから34番まで歩くとどれくらいかを訪ねると親切に教えてくれた。3時間の山越えなのでやめたほうがよいという響きがあったので、その教えに従って泉田のバス停まで戻ることにした。とにかく天気が良いので歩くのが楽しかった。
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